2016年12月7日水曜日

第2回むらメディア修練場を開催しました!


地域メディアを学ぶ3回講座「むらメディア修練場」、第2回を開催しました!この講座では、水源地の村づくりにとりくむ奈良県川上村で、村づくりのコンセプトや活動をWebサイトを通じて魅力的に発信する仲間を募り、情報発信のノウハウを一緒に学んでいくことを目的としています。

モリジュンヤさんを講師として「取材の極意」を学んだ前回に続いて、今回は元 greenz.jp 編集長/京都精華大学特任講師の兼松佳宏さんを講師として「企画・編集の極意」を学びました。

講座前に:持ちよりランチ会!






今回は講座前に、午前中は参加者同士で村内をめぐり、お昼ごはん時には、各自が全員にシェアできる食べものや冊子などを持ちよってランチ会を開きました。自家製おでんに柿、みかん、ドリンク、ガイドブック、お菓子…などなど、持ちよったものを紹介しながら、和やかな交流会となりました。

講座開始!まずは「あいうえお」作文で自己紹介





ランチを終えて、いよいよ講座開始。今回のテーマは編集。それは言葉を考え出したり、取捨選択したり、という言葉を使った創作活動です。まずはその導入として、自分の名前の一文字ずつを頭文字にして、自分を紹介する作文を作るという言葉あそびをしました。制約があるからこそ意外なアイデアを思いつくことがあります。今回も、これまでの会話では知らなかった参加者の側面を共有することができたようです。

メディアについて。greenz.jp をヒントに。




今回は「企画・編集の極意を学ぶ」ということで、兼松さんより記事づくりのノウハウを教えていただきます。いきなり自由に記事を書くというのも難しいもの。まずは文章を書く型を1つ身につけて、それを自分でアレンジしながら色んな型を増やしていくと書きやすくなっていく。ということで今回は、greenz.jp(以下、グリーンズ) の型を学びます。


はじめに、グリーンズはどんなメディアなのかを紹介していただきました。まずはクイズから。例えば、横浜市長選である地区の投票率が4%あがった。その方法は? …答えは「 街中に矢印を貼った 」。このようにネガティブな気持ちをポジティブに、しかもシンプルな方法で変えていく事例をグリーンズでは紹介されています。


そんな事例を紹介するにあたって、グリーンズが大切にしている基準。「発見」(一言でいえる驚きがある。)、「思い」(背景に個人的な熱い思いがつまっている。)、「成果」(具体的な成果を出して成功している。成功者の失敗談を大切にする。)このように、川上村のメディアを考えるにあたって参考になる要素をたくさん教えていただきました。

「マイ企画」とは?

記事を企画するにあたって大切にすべきことも教えていただきました。企画の種は自分の中にある。ということで、「○○といえばわたし」を見つけることが大切。それが「みんなの興味」と重なると、企画になっていきます。
しかしそれだけだとライバルが多いので、「○○×○○といえばわたし」と考えること。例えば兼松さんは空海が大好きで、「空海といえばわたし」としていましたが、空海に詳しい人はたくさんいるので、「 空海とソーシャルデザイン 」というテーマを掲げています。このように、自分だからこそ掛け合わせることのできるキーワードを探ることが、自分だからこそできる企画(=マイ企画)につながっていきます。

いよいよ、記事づくりに挑戦!



メディアづくり、企画づくりのエッセンスを学んだ後は、いよいよ実践!グリーンズの型に沿って、グループワークで記事を書き進めます。グループで話し合いながら進めることで、様々な発見が生まれます。今回は川上村に住まれている4名の参加者の取り組みを題材として、記事を作りました。



前回の取材内容をもとに、本人に追加取材をしながら、記事にするキーワードを整理していきます。中でも情報量の多い「承」をまとめていくのに苦労し、「こういうことなのかなあ?」と本人も一緒に頭を悩ませながら話し合っていました。




「取材対象の人に新しい気づきをもたらそうとする、"エディターシップ" を大切に!」という兼松さんのアドバイスの通り、あの手この手で情報を引き出す "編集者" たち。話し合いながらの記事づくりはとても白熱し、冬であることを忘れるくらいに熱気が立ち込めていました。

どんな記事ができたかな…?



外もすっかり暗くなったころ、いよいよ作った記事を発表!「型に沿った文章をそのまま読んでください」という兼松さんの指示のもと、4名が班を代表して記事を読み上げてくれました。例えば以下のような、素敵な記事ができあがりました!




完成した記事のストーリーに、みんな感動…!兼松さんもこのリアクション(笑)各班の発表に1つ1つに対して、「〜の部分はさらに詳細があるとわかりやすくなる」といったアドバイスをいただきました。

次回は…コミュニティデザインを学びます!


次回12月11日(日)は、いよいよ最終回!studio-L代表の 山崎 亮 さんを講師として、地域の人たちによる課題解決をデザインの力で支援する「コミュニティデザイン」を学びます。どうすれば地域と一緒に楽しく情報発信できるのか、みんなで一緒に考えたいと思います。

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